日本では他の種への影響やアレルギーなどを懸念する消費者の反発を恐れ、商業栽培は行われていませんよね。
『参照記事』
中国で、遺伝子組み換え作物の栽培が拡大している。現在のところ、害虫に強い遺伝子組み換え綿が中心。主要穀物であるコメについても、試験栽培が終わり、商業栽培までもう一歩のところにきている。このほど来日した中国科学院・中国農業政策センターの黄季焜(こうきこん)所長は「組み換え技術は食糧や環境問題に対処するため重要性を増している」と話している。(杉浦美香)
遺伝子組み換え作物は1996年に、米国で除草剤に強い大豆の商業栽培が始まって以来、世界各国に広がり、2006年にはブラジルやカナダなど22カ国で栽培。中国では1986年ごろから、遺伝子組み換え技術の研究に力を入れ、栽培面積は360万ヘクタールで世界第6位。そのほとんどが綿の栽培だ。これにより綿農家の農薬使用量が減り、収益増加にもつながったという。
中国の組み換え技術研究予算は年々増加、2003年には約2億ドル(228億円、家畜研究も含む)にのぼった。組み換え技術研究の最先端である米国に留学した研究者の帰国を促進するなどして、自国の技術開発に取り組んでいる。当初、米国の技術を使った組み換え綿の種子を使用していたが、現在では自国の技術による種子で大半を栽培。綿以外の栽培量はわずかだが、ペチュニア、パパイアなど6作物176品種が商品栽培の認可を受けている。
主食であるコメの研究は約20年前から始まった。02?04年には湖北省と福建省で大規模試験栽培を実施。翌05年には商品栽培が認可されると予測されていたが、今のところ認可には至っていない。
ただ、実際には試験栽培の組み換え米が市場に流通し、欧州や日本でも、ビーフンなどのコメ加工品に見つかり、問題になった。
また、水不足に悩む中国は干魃(かんばつ)対策として水の量が少なくてすむコメなどの作物開発に力をいれているほか、バイオエタノールに加工しやすい草の研究にも着手している。